第1ターム
講義番号
科目名
単位
曜・限
担当教員
対象学年
定員
T1053
機械工作実習T
A1
水曜3.4限坂本秀一准教授
中倉満帆助教
2年
90人
英文名:Machine Shop Practice T
科目の概要
2年生で学習する切削加工および研削・砥粒加工の演習という意義を含め、各種加工法の基礎を習得することを目的としている。内容は「溶接と鋳造」、「手加工」の3部門である。
授業計画
第1回: はじめに、教育プログラムの中での本科目の位置付けを説明した後、機械工作実習Tの概要を主として説明する。
第2回: 実際の機械工場における実習の安全確保のため、工場内の施設の見学と実習の概要説明を実地にて行う。
第3回: ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージなどによる測定方法、取り扱い方、目盛りの読み方について講義する。
第4回: 次に、ノギス、マイクロメータ、ダイヤルゲージなどによる工作測定の実習を行う。
第5回: 溶接の実習を行う。はじめに、TIG溶接による実習を行う。溶接機の構造、取り扱いを説明し、1人づつ実際に溶接を体験させる。
第6回: 溶接の実習を行う。アーク溶接による実習を行う。1人づつ実際に溶接を体験させ、アークの発生、ビードの置き方など溶接技術の 基礎を習得させる。
第7回: 鋳造の実習を行う。始めに鋳造に用いる道具などを実演を交えて説明し、各自も単体型による砂型製作法の準備を行う。
第8回: 鋳造の実習を行う。各自に手込めによるVブロックの砂型を製作させる。また、鋳込みの実演を行う。
第9回: 鋳造の実習を行う。割り型による砂型の製作法について実演を交えて説明し、各自も製作の準備を行う。
第10回: 鋳造の実習を行う。割り型による砂型の製作法の一例として、滑車による寄せ返し法を習得させる。また、鋳込みの実演を行う。
第11回: 手加工の実習を行う。弓のこによる材料の切断、およびボール盤による穴開けを習得させる。
第12回: 手加工の実習を行う。タップによるネジ加工を習得させる。
第13回: 手加工の実習を行う。ダイスによるネジ加工を習得させる。
第14回: 手加工の実習を行う。平ヤスリを用いた、平行面およびR面の仕上げを修得する。
第15回: 実習のまとめを行う。レポート作成の質問等に答えるとともに補足説明をする。
第16回: 体験学習を重視しており、期末試験は実施しない。
成績評価方法
・ 授業の出席状況(A単位科目であり、原則として欠席は認めない。)
・各実習テーマについて、レポートを必ず提出すること。
・実習製作品の内容
以上を総合的に評価する。
受講に当たっての留意事項
・履修希望者をテーマ別に分けた少人数で実習を行う。
・毎回の実習に当たって、予習、復習の授業外学習を行うこと。
・今年度の開講予定は、上記のみ。来年度も同時期に開講予定。
使用テキスト
参考書等
「機械工作実習指導書 (新潟大学編)」を使用する。
参考書として、「精密工作法 上・下 (田中義信ほか著 共立出版)」

第2ターム
講義番号
科目名
単位
曜・限
担当教員
対象学年
定員
T1053
機械工作実習U
A1
水曜3.4限坂本秀一准教授
中倉満帆助教
2年
90人
英文名:Machine Shop Practice U
科目の概要
2年生で学習する切削加工、研削・砥粒加工の演習という意義を含め、各種加工法の基礎を習得させることを目的としている。内容は「放電加工」「CAD・CAMによるNCフライス加工」「自動車用変速機の分解・組立」「万能フライス盤加工および測定」「平面研削盤による加工および測定」の5部門である。
授業計画
第1回: はじめに、教育プログラムの中での本科目の位置付けを説明した後、機械工作実習Uの概要を主として説明する。
第2回: 放電加工の実習を行う。放電加工の原理と特徴を説明し、基本的なNCプログラミングを理解させる。
第3回: 放電加工の実習を行う。各自でNCプログラミングを行い、作成したCADデータを基にワイヤ放電加工を行い製品を作る。
第4回: CAD・CAMによるNCフライス加工の実習を行う。はじめに、NC言語の基礎を講義し、簡単な形状を加工するためのプログラムを作成させる。
第5回: CAD・CAMによるNCフライス加工の実習を行う。作成したプログラムを手動でNC工作機械やパーソナルコンピュータに入力して動作確認を行う。
第6回: CAD・CAMによるNCフライス加工の実習を行う。次に、キーボードやマウスを使い、CRT画面と対話する形式で機械製図作業を行う。
第7回: CAD・CAMによるNCフライス加工の実習を行う。CADで作成した設計データを、数値制御装置に合うNC言語に変換する自動プログラミング(CAM)を行う。
第8回: CAD・CAMによるNCフライス加工の実習を行う。最後に、NC工作機械の操作法を説明し、CAMにより作成されたNCプログラムにより実際の加工を行う。
第9回: 自動車用変速機の分解・組立を行う。前輪駆動用変速機、後輪駆動用変速機を分解、組立し、エンジン出力を駆動力に変換するしくみを理解する。また歯車の歯数を数えて減速比を計算する。
第10回: 自動車用変速機の分解・組立を行う。減速比やタイヤの外径などから車両の速度を試算する。また、ネジ、歯車、軸受などの基本的な機械要素を観察しその働きを理解する。
第11回: 万能フライス盤による加工および測定の実習を行う。万能フライス盤の操作方法を説明し、エンドミル工具により切削作業を行う。
第12回: 万能フライス盤による加工および測定の実習を行う。片角フライス工具によりアリ溝を加工し、完成したアリ溝の測定を行う。
第13回: 平面研削盤による加工および測定の実習を行う。平面研削盤の操作方法を説明し、実際に平面研削作業を体験させる。 第14回: 平面研削盤による加工および測定の実習を行う。工作物の平面度、平行度が公差に収まるように加工を行う。また、表面粗さ試験器により加工物の測定を行う。
第15回: 実習のまとめを行う。レポート作成の質問等に答えるとともに補足説明をする。
第16回:体験学習を重視しており、期末試験は実施しない。
成績評価方法
・ 授業の出席状況(A単位科目であり、原則として欠席は認めない。)
・各実習テーマについて、レポートを必ず提出すること。
・実習製作品の内容
以上を総合的に評価する。
受講に当たっての留意事項
・履修希望者をテーマ別に分けた少人数で実習を行う。
・毎回の実習に当たって、予習、復習の授業外学習を行うこと。
・今年度の開講予定は、上記のみ。来年度も同時期に開講予定。
使用テキスト
参考書等
「機械工作実習指導書 (新潟大学編)」を使用する。
参考書として、「精密工作法 上・下 (田中義信ほか著 共立出版)」

第3ターム
講義番号
科目名
単位
曜・限
担当教員
対象学年
定員
T1053
機械工作実習V
A1
水曜3.4限坂本秀一准教授
中倉満帆助教
2年
90人
英文名:Machine Shop Practice V
科目の概要
2年生で学習する切削加工および研削・砥粒加工の演習という意義を含め、各種加工法の基礎を習得することを目的としている。内容は「旋盤加工」および「自動車用エンジンおよびミッションの分解・組立」の2部門である。
授業計画
第1回: はじめに、教育プログラムの中での本科目の位置付けを説明した後、機械工作実習Vの概要を主として説明する。
第2回: 旋盤加工の実習を行う。はじめに、旋盤各部の機能および操作法を説明する。
第3回: 旋盤加工の実習を行う。各種バイトの用途と測定器具の使用法を理解させる。
第4回: 旋盤加工の実習を行う。実際の旋盤作業に移り、始めに工作物の外丸削り、端面削りを習得させる。
第5回: 旋盤加工の実習を行う。次に、きりもみ、中ぐり加工を行う。
第6回: 旋盤加工の実習を行う。外周、端面の仕上加工を行う。
第7回: 旋盤加工の実習を行う。溝加工を習得させる。
第8回: 旋盤加工の実習を行う。ネジ切り作業を習得させる。
第9回: 旋盤加工の実習を行う。最後に、仕上げた工作物が指定した寸法公差内に入っているかどうか測定を行う。
第10回: 自動車用エンジンの分解の実習を行う。エンジンの断面図および構造図を良く理解し、作業工具の安全な使用方法を習得する。
第11回: 自動車用エンジンの分解の実習を行う。バルブとカムシャフト周り以外の全ての部分を分解する。
第12回: 自動車用エンジンの測定の実習を行う。シリンダの直径とストロークの測定から排気量を割り出すほか、各種クリアランスの測定を行う。
第13回: 自動車用エンジンの組立の実習を行う。順序は分解の逆だが、オイルを塗布する場所、付着してはならない場所などを学ぶ。
第14回: 自動車用エンジンの組立の実習を行う。既定トルクに従ったボルトの締め付けや、同一に見える部品が複数でも元と同じ場所に取り付ける事例を学ぶ。エンジン整備後の後 片付けも学ぶ。
第15回: 実習のまとめを行う。レポート作成の質問等に答えるとともに補足説明をする。
第16回:体験学習を重視しており、期末試験は実施しない。
成績評価方法
・ 授業の出席状況(A単位科目であり、原則として欠席は認めない。)
・各実習テーマについて、レポートを必ず提出すること。
・実習製作品の内容
以上を総合的に評価する。
受講に当たっての留意事項
・履修希望者をテーマ別に分けた少人数で実習を行う。
・毎回の実習に当たって、予習、復習の授業外学習を行うこと。
・今年度の開講予定は、上記のみ。来年度も同時期に開講予定。
使用テキスト
参考書等
「機械工作実習指導書 (新潟大学編)」を使用する。
参考書として、「精密工作法 上・下 (田中義信ほか著 共立出版)」


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